プレーリードッグの『腸閉塞』『食滞』『盲腸便秘』

プレーリードッグの『腸閉塞』『食滞』『盲腸便秘』

異物摂取による閉塞、飲水不足、低繊維食の多給、あるいは神経性の要因により食滞や盲腸便秘、腸炎が主な原因。
症状は、食欲不振、排便量の減少あるいは糞が欠如し、腹部膨満がみられる。
次第に飲水だけを行い、削痩等を呈し、衰弱する。
急性閉塞では元気喪失、低体温、腹部疼痛、ショック等の症状が現れ、致命的になる。
診断は、X線検査で異物や糞塊の蓄積の確認、あるいはバリウム造影検査で閉塞の確認等を行う。
治療は、不完全閉塞の症例には、猫用毛球予防(除去)剤や消化管運動を刺激する薬剤を投与する。
完全閉塞であれば、ステロイドや鎮痛剤の投与を行い、外科的に摘出手術を行う。
食滞や盲腸便秘の症例には、高繊維食の給餌やチモシー等の乾草を与える。
食欲低下がみられる場合は、支持療法として、点滴、流動食を強制給餌する。

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