ハムスターの腫瘍

ハムスターの腫瘍について

高齢のハムスターに多くみられます。
内臓に発生した腫瘍は治療困難なものが多いのですが、皮膚に発生した腫瘍の治療は比較的容易です。
皮膚の腫瘍は、小型のハムスター(ジャンガリアン、キャンベル、ロボロフスキー)では、口唇にできる扁平上皮癌を除き早期治療を行えば、多くは予後が良好です。
一方、ゴールデンハムスターでは、悪性リンパ腫が多く、その予後は不良なものがほとんどです。
診断は、主に腫瘍の形態的特徴と触診によります。また、X線検査や超音波検査が必要な場合もあります。確定診断は病理組織学的検査によります。
抗がん剤による内科的治療もありますが、効果、副作用、薬用量などの点で課題が多いのが現状です。
切除可能なものは、外科的に切除することが望まれます。

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