緊急処置

Q.ペットが病気になった場合、ただちに獣医師のところに行ったほうがよいか、家で処置できるものなのか、どうやって決めたらよいでしょうか?

 日常の動物の病気で緊急処置が必要なものは、あまりありません。しかし、手当てが遅れるよりは、十分に注意を払うほうがよいでしょう。飼い主は、ペットの命にかかわる状態がどういう場合であるか、ということを認識できることが大切です。
 非常に危険な状態で、ただちに医学的な処置が必要であるというケースを以下にあげて見ます。

・バランスがとれない。ふらふらする。
・体のどこからか出血している。あるいは血便、血尿がある。
・胃が異常に膨らんでいる。
・呼吸困難。
・火傷。
・重度のくしゃみ、せき。
・異物を誤飲する。窒息状態。
・虚脱状態。
・歯の異常(悪臭、歯がぐらぐらする)、歯茎が紫色。
・意気消失。隠れる。
・24時間以上続く下痢。
・耳の異常→耳から分泌液、悪臭、耳がはれる、頭を振る、あるいは異物が入ってしまった場合。
・眼の異常がある場合。眼が曇っている。
・発熱。イヌとネコの平熱は38.5℃(直腸検温)
・骨折、あるいは骨折の可能性がある場合。
・皮膚にできた腫瘍、できもの。
・麻痺、あるいは突然歩けなくなった場合。
・長時間荒い呼吸をする。
・キャンキャン鳴く、ウーとうなる、ふるえる、さわると痛がる。
・毒草、薬、家庭用殺虫剤などの毒物を誤飲する。
・けいれん。突然元気がなくなり、ふるえ、虚脱状態になる。
・ショック状態。意識不明の状態。
・皮膚の異常→かゆがる、なめる、局部が赤くなる、ただれる。異常に毛が抜ける。
・腹部のふくらみ。手足、関節がはれ、顔や口のまわりがむくむ。
・外傷→車にはねられたり、高いところから落下したり、ほかの動物に攻撃された場合。
・排尿の異常→排尿姿勢をするが、おしっこがでない場合。血尿。頻尿。まちがった所で排尿をする。
・生殖器からの異常な分泌物(ウミ、血液など)
・ひどい嘔吐。または嘔吐を24時間以上繰り返す場合。
・水を飲む量が異常に増えたり減ったりした場合。
・体重が異常に増えたり減ったりした場合。

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