新しい子イヌ

Q.息子の誕生日のプレゼントとして、子イヌを飼おうと思っています。 よいイヌを選ぶポイントを教えてください。

あなたの息子さんがイヌの飼い主として責任がとれる年齢に達していれば、子イヌはとてもすばらしいプレゼントになることでしょう。もちろん、どの種類の子イヌを選ぶかは、慎重に決めるべきです。
イヌを選ぶときには、健康で性格のよい子イヌであるだけではなく、そのイヌが大人になったときのことも考えてください。

できれば子イヌの親がどんなイヌであるかも見るべきです。親イヌは健康でよい性格をしているか、どのくらいの大きさか、アレルギーや股関節障害のような遺伝性の病気をもっていないかどうか、眼や皮膚の病気にかかったことはないかなどを、チェックしたいものです。もしこれらの病気にかかったことがあるとすると、子イヌもその病気にかかりやすいということを覚悟しなくてはなりません。 純血種を飼うのであれば、獣医師に相談するか、その犬種について書かれた本を読むことをおすすめします。純血種の中には、子イヌに遺伝する先天性の病気を持っているものがあります。

雑種は純血種と比べると、より健康であるといえます。多くの遺伝子が混ざっているので、遺伝性の病気の遺伝子が薄められるからです。シェルター(イヌやネコの保護施設)で子イヌを手に入れることも考えてみてください。一般にシェルターにいた子イヌは、非常に忠実なイヌが多いようです。自分が絶望的な境遇から救われたと認識しているかもしれません。さらに、小さな命を救うということは、気持ちのよい行為でもあります。

実際に子イヌを選ぶ場合には、次のような点に注意しましょう。
・子イヌの眼に光沢があり、分泌物がないこと。
・せきやくしゃみをしていなくて、鼻水が出ていない
・いきいきとしていて、皮膚や毛もつやつやしている。
・やせすぎていないこと。
・子イヌの生年月日をしっかりと聞き、混合ワクチンを打ったかどうかについて確かめる。
・その子イヌがほかの子イヌと遊ぶのをじっと観察し、また、自分と2人きりになったときにどういう態度をとるかを見る。
・すでにイヌを飼っているのであれば、最終的に購入する前に、イヌ同士を合わせてみる。

欲しいと思う子イヌが決まったら、ただちに獣医師のところで健康診断を受けてください。子イヌが病気をもっているということが判明した場合、返却できるように手続きをとっておくことも大切です。また、獣医師に子イヌの歯、耳、眼、心臓、肺、皮膚を診察してもらい、ワクチンを接種し、虫下しを処方してもらいましょう。さらに、栄養、トイレのしつけ、行儀のしつけについて、アドバイスをうけるとよいでしょう。

一覧へ戻る